「このホテルや旅館には、また訪れてみたい」と思うのは、どういうところでしょう。
先日、今年4月にオープンした山の中の大きなホテルに行ってきました。
都心から電車で2時間弱のロケーションで、平日にもかかわらず結構な人出でした。外人さんもたくさん来てました。
オープン当初は、計画通りの集客とはいかなかったそうですが、わずか半年で客室が埋まるようになったとのこと。
エントランスは大きな庇の下から箱根の山並みの稜線が綺麗に見えます。
そして、この庇の上は素晴らしい露天風呂。だがら万が一のことを考慮して白い玉砂利が敷いてあるのですのね。
つまるところ、日本人も、日本に旅行してきた外人さんも、
眠るベッドが快適であること
お風呂の景色が抜群なこと
従業員のホスピタリティがきちんと伝わること
で、日常の忙しさを忘れて癒されたり、温泉に入って気持ち良かったり、するのでしょうか。訪れる側からすると、そういうことが大事なんだと思います。
有名な観光ホテルグループを創業した祖の別邸がお蕎麦屋さんになっており、建具、廊下、蔵まで当時のまま保存しています。窓ガラスはすべて当時の職人さんの手造りで、そのガラスの「揺らぎ」が現代の工業化製品にはない、なんとも言えない風情を醸し出しています。
「日本人の美意識、それゆえの勤勉さ」は、グローバルにも決して劣らないと感じました。