大理石の床2017.04.29

大理石の床は贅沢でお洒落な空間を演出しますが、そのまま使用するのは野暮ったい。真新しいとツルツルして冷たい感じがするし、古いと光沢がなくなったり、人が通った跡が轍になったりします。

ミラノの築300年のアパルタメントに住んでいたことがあります。

ミラノ

お隣はサルトレリア(紳士服の仕立て屋)兼自宅でした。お客様が仮縫いに来る部屋は高級なラグを、自宅部分ではカジュアルなラグを敷き、大理石の上にヘリンボーンを張って、部屋の目的と用途に合わせて雰囲気を変えていました。

ミラノ

イタリア人は家具や絵画の保護のためか、フランス窓にレースやボイルカーテンは必須で、窓辺に大きなグリーンを置いて太陽光を直接部屋の中に入れないようにしています。

大理石の上のラグや板張りは、直射日光の侵入を抑えた薄暗い部屋にぬくもりを加える重要な役割を果たすと同時に、冬の寒さ対策にもなっています。
以前の自宅にイタリアンロッソを敷きました。

大理石

お洒落さは抜群で気に入っていましたが、今思うと部屋のぬくもりは少し欠けていたかもしれません。(家具が入る前なので余計にそう見えます)

​大理石は廊下やダイニングなど部分使いとし、ラグを上手に敷くと良いと思います。